I LOVE YOU, 唇噛んだ

ジャンル問わず色々つらつらと

No.584

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どうも、血煙からズンドコズンドコとルパン熱が復活しているジョーです。こんばんは!
10年程前にね、ちょっとやってたんですよ、フジゴエフジで(笑)
2006年のテレスペの『セブンデイズ・ラプソディ』の五ェ門と不二子の関係性が余りにも特異でビックリしたんですけど、同時に『なんじゃこりゃ!モエ!』となりまして。
元々2ndの夕方の再放送を見て育ち、その頃からかなり明確に『五ェ門が好き!!』という気持ちはあったんですが、同時に、幼い頃からイイ女キャラが大ッッ好きだった私は勿論不二子も好きで(笑)、そんな好きなキャラ同士の絡み、反応せずにはいられなかったわけです。うふ。
その勢いでルパ二次に手を出し、本は出してなかったんですけどね、グッズで地元のイベント出てたなぁ…!懐かしい。

二次に手を出し始めた頃に、『こうなったら原作にも手を出さねばイカン!』と思ったんですね。
子供のころから気になってはいたんですよ、オシャレでアメリカンナイズなタッチのモンキー先生の漫画っていうのは。
ただ、当時学生で常に金欠と隣り合わせだった私は一気に買い集めるなんてこともできず、『とりあえず』と思って双葉社文庫版新ルの1~2巻のみ購入したんです。
で、読んでは見たものの、その時まだ私の中で“ルパン”と言うとアニメの印象が強すぎて、原作の雰囲気を全く楽しめなかったんです。ただただ『モンキー先生の描く不二子、マジ美人だな』ってしか思えなかったんです(笑)
そう、可愛いと言われていた原ゴエの魅力にも余り気付けないまま時間は過ぎたのです。

その後、L峰放映の際に、たまたま本屋で見掛けて『不二子』と名のついたタイトルの後に『五右ェ門』と名のついたタイトルが続いていることが気に入って中公文庫版新ルの4巻、Part4放映の際に本屋で見掛けて表紙の不二子が美人だったから中公文庫版の無印7巻を衝動買いしたものの、面白いと思いつつ、この時も中々モンキー先生のタッチについていけずにいました。

そうこうしてるうちに血煙を見てしまい、ゆるっと続いていた私のルパン熱は突然ごうごうと暴れ出しまして(笑)、血煙見た帰りに購入した『ルパン三世大解剖』の原作キャラクター紹介のところで五ェ門が『明るく純情かつ真面目なお坊ちゃんタイプ。時代がかったしゃべり方はしない』と説明されており、原作のことがあんまり記憶に残っていなかった私は『原作の五ェ門ってそんなキャラだったっけ?!』と思って手元にあった無印7巻と新ル4巻を読み直したんですよね。

長い年月を経て漸く原作五ェ門の魅力に気付かされました。笑

何て言うんですか、アニゴエは“修羅の人・人斬り石川五ェ門”って感じなのに対し、原ゴエは“明るく爽やかなお侍さん”って感じですね(^▽^)
原ゴエ本当にコミカルに表情変化するし、明るいし爽やかだし、清潔感に溢れてて優しい心もあって、可愛いのにめっちゃめちゃ強くて格好良いし…魅力的なキャラクター過ぎて本当に、改めてビックリしました。血煙見た後だったからアニゴエの修羅っぷりとのギャップが本当に凄くて(笑)
そして改めて読み直すと話が面白いのなんの!こりゃ~全巻買い揃えねば!って思ってすぐ購入致しました。

で、先日無印も新ルも小僧も原作全部読み終えたんですね。

長い年月を経て漸く原作の面白さを理解しました。

大人になって漸く理解できました…っていうか楽しめました…!(2回目の発見)
10年前は理解出来なかったモンキー先生の鮮烈で唯一無二の独特な線、とてもよく描き込まれている背景達、独創的なコマ割り、そこで暴れる魅力的なキャラクター、どんでん返し…面白くて素敵でページをめくる指が止まらない!
本当に凄い作品だ…としみじみ感激致しました。原作の面白さを理解できるようになって本当に良かった~(;▽;)笑



ちなみに、原作読みつつ、小池ルパンを見たくて手元にあったL峰の原画集見たり、L峰の特典のインタビューとか読んでるうちにL峰見たくなって見てたんですね。

いやー、これで完全にゴエフジに戻ってきちゃいましたよね。笑

L峰経てPart4を経て、『昔ゴエフジに転がってたけど、時を経て、ルパフジ最高ってとこに収まったな…』なんて領域に落ち着いてた訳なんですけど、L峰見直してたら『やっぱ私はゴエフジが好き!!!!』ってとこに戻ってきました。ゴエフジは良い。ゴエフジは良いですよ…昔はフジゴエの方が良いって思ってましたけど今は断然ゴエフジが良い。
ちなみに今どのくらいゴエフジ熱が戻ったかって言うと、スパコミにゴエフジ本出そう!とか考えてしまったくらいには(笑)
実際時間なさ過ぎて無理そうなんですけど、正直描けそうな気もするんだな…本作れそうなネタだけは湧いてきてるんで(^▽^)



以下、新ル最終回『完結篇 ENDLESS...』の感想。
ネタバレあるので念の為ワンクッション。




朝の通勤時にルパンを読む、というサイクルを送っていたんですが、読み終えたあとの余りの衝撃に、仕事中のフとした間でもその衝撃の余波に襲われておりました。

完結篇に相応しく、最初の見開きで全員集合しているところから始まります。
正直、3ページ目の会話から、ルパンや不二子は今まで見たこともないくらいニコニコしているし、五ェ門や次元も見たことないくらい笑うし、妙な違和感に襲われたんですよね。
島全体が爆弾でした、って出てきたあとも『で、どうやって脱出するの?どんでん返しはどんなだろ?』って考えてページをめくったんですが、銭さんの手によってルパン一味を残した島は丸ごと吹っ飛び、水面に次元の帽子、五ェ門の斬鉄剣『流星』、ルパンのベルト、不二子のブラジャーが漂っているシーンで終わってしまったんです。

ビックリしました。心底ビックリしました。

脱出するものだと信じていたので、そんな描写もなく一味の一部のみ描かれて終わるなんて考えもしませんでしたから。爆死エンドだなんて思いませんでした。
でも、不思議と後味が悪くないのは、ルパン達が最後にとっても楽しそうに笑っていたからなんだな、と。
不二子の『こうなるんだったらもっといろんな男と恋をしておきたかったな~~~!!』ってセリフも、何だか心に残りました。
(セリフと言うと、冒頭のやり取りも面白いですね。五ェ門が生まれたことを後悔しているようなことを言っているのには驚きました)
格好良くて渋い、ニクい終わり方だな~と思いましたよ。悪者はやっぱり罰されるってことなのかな、とも思いましたし。


で、原作読み終えたし、ってことで『ルパン三世大解剖』の原作名エピソードの記事を読んでみたんですね。
そしたら完結篇の説明で『銭形は挑戦にだけ生きるルパン一味の生存を確信する』って書いてあってハッとしました。そうか、もしかしたら生きている可能性もあるんだよな!と。
もう一度改めて読み直したら、ルパンの探している『キビダンゴ』がなんだったのかな、っていうのが気にかかりました。
もしかしたら『キビダンゴ』は脱出できるカギだったのかもしれないな…そう考えるとルパン最後のコマから爆発に至るまでの間に何か行動したのかもしれない…最後に水面に浮いてたルパン一味の一部も、フェイクなのかもしれない、読者に対するどんでん返しなのかもしれない…銭さんの最後の表情も『やられたな』って思っているのかもしれない…!
色んな考察が止まらなくてワクワクしました。絵を見せてコマの間を読ませて読み手側に考えを委ねる、これぞ漫画だよなぁ!と感激しましたね~。

死んだのか逃げたのか、それは分かりませんが、どっちにとっても格好良く後味も悪くない終わり方で、本当に楽しい漫画でした。素敵な作品を楽しめて本当に良かった…!
畳む

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