I LOVE YOU, 唇噛んだ

ジャンル問わず色々つらつらと

No.238

これ、フランス映画なのかと思ったらイタリア映画でビックリしました…!
話の展開的にてっきりフランス映画だとばかり思っていた私です。





『BLUE VALENTINE』を観た後に、相変わらずその時は甘いものを観たかったんですが、2本目に観たこちらも甘いとは程遠く、やる瀬なくなりました(笑)
しかしこちらも時間が経つと『もう一度観たいな』と思える作品。

妻に自殺された中年男と、部屋を探していた20歳の女がアパルトマンの空室で偶然出会ってしまうのですが、中年男が女に襲い掛かります。
『レイプ』という表現がDVDの説明にてなされていましたが、レイプという割には女も手を回したりと同意っぽい感じがしたので、その表現は如何なものかな、と思いました。
とにかく、これを期に2人はこの部屋でセックスをする訳ですが、名前も素性もこの部屋には不必要、ということでお互い何も知らないまま、ただただセックスをするだけ。

女には婚約者がいるのですが『知らないって素敵』という様に、彼女は素性の知れない男に嵌まるのです。
逆に男はただの性欲の掃きだめ程度にしか思ってないし、女にも何の興味も無い。
ですが、次第にこの関係が逆転して、関係を終わりにしたい女と愛に狂った男になる。
『知らない』という事が魅力だった女にとって、ベラベラと自分の事を話され、真実が見えてくると魅力が色褪せたんでしょうね。

だからこそのラストが凄い。
迫ってきた男を撃って、その後『私はこの男を知らない、私はこの男にレイプされた』とまるで自分に言い聞かせるかのように繰り返し呟いているのがね、凄かったです。
思えば2人は本当に赤の他人なんだよな~ってここで改めて気付かされた気がしました。

しかしあれですね、マーロンの悲哀に満ちた演技が大迫力。
愛人と2人で妻について話しているのも面白かったなぁ。
結局妻の自殺に関してや妻の人物像はぼやけたままでしたね。2人の会話や死体の前で泣き崩れる所からしか汲み取れなかった。

あとセックスシーンが凄かったです。
バター使う所が何とも言えず『おおっ』ってなったのと、あと爪を切らせてからのアナル・セックスのシーンが、甚く衝撃的でした。
話に寄れば、この映画が一般映画としては初のアナル・セックスの描写がある映画だそうで。成る程。
畳む

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